書評

ウィキリークス以後の日本 上杉隆

上杉隆ということで読んでみました。 ネットで彼の動向を見ているので書かれている内容は、それらをまとめた意見という感じでした。 ウィキリークスの話というよりは、マスメディアの在り方と現状批判。自由報道協会とは?という内容です。 意識せずにマスメ…

ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記 常岡浩介

久しぶりの更新ですね。北京→ロンドンの鉄道旅を終え、日記も書かなきゃいけないのですが、いかんせんお仕事が忙しく残業が止まりません。 ロシアに行くと、どうしても暗い国だというイメージが付いて離れません。暗黒の国、あの国を歩けばすぐにわかる。特…

プーチニズム

アンナ・ポリトコフスカヤのルポですね。 「チェチェン 戦場に生きる戦争孤児たち」を読んで、ポリトコフスカヤの本も一度読んでおこうと思って手にとって見ました。 ちょっと、内容が古いかもしれない。著者が殺されてしまって、数年。根本的なロシアの政治…

ビールの科学 渡淳二

ビールが好きなのだから、ビールの周りについて知っとかなきゃなと。 ビールの造り方の工程が勉強になります。 もう少し、外国のビールについて書いて欲しかったな。エールとか。 最近のブルーバックスって存在意義があるのかな?って思ってしまう。普通に知…

インパラの朝 中村安希

ホームページは前から知ってたんだけど、どうも旅のスタイルが自分とは合わないように感じられて好きになれなくて距離を置いていたのですが、ふと旅本の中でめずらしく売れている本というこで何処かで取り上げられていたので、読んでみようかなと。 二年でユ…

恋と股間 杉作J太郎

TBSラジオのDIGで取り上げられていたのでつい手にとってしまいました。 面白いです。恋愛のイロハ本の枠に収まらない、男の心構えが詰まってますね。 「駄目だしされたからってもうヘコむの?」って言うのが本質かも。 頑張ろうかなって思うもの。ははぁ〜杉…

クジラの彼 有川浩

久しぶりに有川さんの激甘ラブコメを読んでみた。 阪急電車とかラブコメ今昔と同じような感じ。たまに読みたくなるんですよね。 信頼し合える関係って良いね。 図書館戦争とか文庫化しないのかな。 クジラの彼 (角川文庫)作者: 有川浩出版社/メーカー: 角川…

ゴルフの品格

雑誌じゃなくて単行本でゴルフものが読みたかった。 新書だけど、ゴルフの基本を軽く知るにはもってこいかも。実際やるとなると、やっぱり写真付きの雑誌を読んだほうが良さそう。 ゴルフって、チェックポイントをチェックしても覚えきれないですよね、いろ…

拝金 堀江貴文

ホリエモンの小説デビュー作だ。読んでおかねばなるまい。 自伝みたいな内容です。 そういえば、そういうことともあったな〜実はそうだったんだ〜と回顧しながら楽しく読めました。 ライトノベルズ系の文章なのでサクサク読めます。こういう書き方もできるだ…

練習嫌いはゴルフがうまい! 佐久間馨

読み物として読めそうなゴルフ本を探してたところ。 一回目読んだときは、動きが理解出来なかったんだけど、実際練習に行って体の動きがわかってくると納得できる一冊。 スコアメイキングとか精神論は、当然そうだろうと初心者の自分は思うところだけれど、…

アジャイルな見積もりと計画づくり

丁度、仕事で見積もりをしてたので購入。 思ったより残念な内容でした。最初の100pくらいでアジャイルの基本が書かれてて、その後見積もり手法なのだけど、あまり面白くない。 アジャイルの本を一冊読んでいれば、わざわざ買って読むことのほどでもないと思…

スノーステーション 篠原高志

なんだか脚本みたいな感じだなって思ってたら、シナリオライターさんだったようですね。 ものすごくクサいお話です。物語の流れもいろんなエピソードを詰め込みすぎでどうも無理があるなって部分が多かったように感じてしまいました。 キャラクターに現実性…

ブラバン 津原泰水

>高校時代の吹奏楽部を振り返るようなお話。 吹奏楽の説明とかロックバンドの説明とかが多過ぎて、話の芯が薄くてあまり面白くなく、少し残念。 高校時代を振り返る懐かしさとかも思ったより感じずに読み終わってしまい、何が言いたかったんだろうと思ってし…

そうだったのか!中国

>池上さんのそうだったのか!シリーズです。 ちょうど北京旅に行くときに発売になりました。 池上さんはテレビも本も楽しくてわかりやすくてはまってしまいます。現代史1,2もお勧めです。 この中でテレビに登場しない不思議として、マスメデイアの現実が…

FREE クリス・アンダーソン

>話題の本。ダイヤモンドで取り上げられてたのに釣られて買ってしまいました。結局、読むまでもないような内容の本なんだけど、読まないではいられない雰囲気がある売込みです。 産業革命とはつまり、生産における重要な要素にかかるコストが大幅に下がるこ…

スギハラ・ダラー 手嶋龍一

>手嶋龍一に「杉原千畝」と餌をぶら下げられては読まないわけにはいきませんね。 インテリジェンス小説ですが、物語としてはあまり面白くはありませんでした。幾つかのインテリジェンスを描こうと無理くり肉付けしたような感が捨て切れません。 尻切れトンボ…

僕の村は戦場だった 山本美香

>戦場ジャーナリストの山本美香さんのレポート本です。 今回のイラク選挙の現地レポートで見かけたので読んでみました。 こういう人ってなんで戦場に行くんだろう、どんな使命感があるんだろうって思うのです。危険なところに行く理由・・・自分が周りのひと…

強権と不安の超大国・ロシア 廣瀬陽子

>コーカサス国際関係の十字路を読み直してて、こっちも読みたくなったので。 廣瀬先生ですが非常に内容がまとまっていて読みやすい。最近この手の内容の知識が増えてきたせいもあって真新しい内容はなかったのですが復習っぽく読めました。 さらっと、ロシア…

チェチェン 廃墟に生きる戦争孤児たち オスネ・セイエルスタッド

>チェチェン紛争を現地取材したルポタージュ。 小説風に書かれていて、訳も綺麗で読みやすく、重い内容なのですがさくさくと読めました。 最初のほうが現地取材のルポで、後半はロシア・チェチェン双方の子供たちに焦点を当てて戦争の悲惨さと現状が描かれて…

青が散る 宮本輝

>青春小説〜 輝節が心地良い。 テニス漫画はいろいろ読んでるけど、小説は初めて。大学4年間のテニス生活を描いているのですが、漫画だったら30巻くらいになるところですよね。 とても素敵な純粋な青春。泥臭くなくってすがすがしい。村上春樹と対照的です…

社会主義と個人 笠原清志

>旧体制の擁護的な意見が多いかもしれません。個人からすると旧体制のほうが良かったということなのでしょうか。最終的にはどちらも良くなかったってことだとは思うのですが。 少なくともユーゴでの旧体制崩壊後には、西側に翻弄され、経済的困窮と民族紛争…

みんなが知りたい旅客機の疑問50 秋元俊二

>1000円もするんだけど、軽く読める本が無性に読みたくて購入。中古で買うべき本です。でも、続編も買ってしまうかもしれない。 東へ向かう飛行機は奇数千メートル、西へは偶数千メートルの高度で飛ぶ 滑走路が滑りやすい状態のときは、わざとドスンと着陸す…

衝撃!EUパワー 大前研一

>これさくっと読めて内容もトピックス的にまとまってて要点だけ知ることが出来る。 最近、JBPRESSっていうサイトの記事をよく読んでいて、ドバイショックまではわかるんだけど、アイスランド、アイルランド、ギリシャとかベトナムのデフォルトするだとかの話…

シルクロードの青の都に暮らす 胡口靖夫

>ウズベキスタンとか中央アジアに関する本ってものすごく数が少ないですよね。 未だ旧CISって殆ど独裁国家。ウズベクはカリモフが牛耳っているし、カザフはナザルバーエフ。キルギスはバキエフ。トルクはニヤゾフが死んだけど、まだ後継者が独裁。 日本では…

「地球の歩き方」の歩き方

>本屋さんでこれを見かけたからには読んでみたければいけないだろう。 なんだかんだで、歩き方も本棚に30冊近く貯まってきているのだから。 歩き方の歴史が詰まった一冊です。 歩き方の出版前から今に至るまでの経緯を通して、旅行・出版業界や旅人の変遷の…

思考の整理学 外山滋比古

>東大・京大で一番読まれてる本とかいうテロップにたぶらかされて読んでみたもののちょっと期待はずれかも。 みんなそんなこと考えてやってるんだって確認にはなるけど目新しいことはない。少し引用とかも古いかもしれない。 どうしても文庫でしか読めないっ…

ドナウの叫び 下村徹

ハンガリー・ルーマニアで二次大戦から共産主義の圧政に耐えて芸術を続ける彫刻家ワグナー・ナンドールのお話です。 あの時代を感じることが出来ます、プラハの春は結構取り上げられてるけど、ハンガリー動乱の話はあまり小説になっていない。この本では、ま…

李歐 高村薫

高村薫を紹介されて読んでみました。 半分くらいまではかなり読むのが辛いですね。回顧シーンばかりでなかなか話が進んでいかず。 心焦っているときに読むと良くないかもしれません。 黒ずんだドロドロの世界の一角にある小さな幸せを一つずつ感じていく本か…

ロシアのジョーク集 さとう好明

>アネクドートの響きに、ロシアから帰って来てすぐに読み始めたのだけど、思ったより面白くない。 東欧圏でロシアを批判するアネクドートが結構好きだったので、似たようなのがたくさん詰まってるのかなって思ってたのですが、わかりにくいものばかりでイマ…

カンタビ 菅野美穂

>普段こういう本って立ち読みで終わらせちゃうんだけど、購入してしまいました。 どこぞのバックパッカーのエッセイよりもよっぽど素朴で、直球、気取ってないし、気張ってもいない。 仕事持っている人の旅感だけど、せこせこしているわけでもない。定期的な…