旅立ち:グルジアへ

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グルジア
自分にとっては因縁というか意味のある場所

旅を始めた頃に抱いた憧れの地といえばクンジュラーフ峠とグルジア軍道。
世界一周とか深夜特急とかいろいろある中、自分にとっては琴線に触れる場所だった。
香ばしく、渋く、未知。
一般に知られていない分、行きたい気持ちが大きかった。
ヨーロッパの空港に居るとき、Tiflisという行き先を見て興奮したものだった。

ただ、ひたすら生き難い場所。
旅行者にとっては危険な噂が絶えず、恐れおののいていたのが正直なところ
旅慣れて行けるか?と思ったところに、2008年のロシアとの内戦。
さらなる治安の悪化が不安を増長させる。

2013年頃。再び行けそうになってきて、GWに予約を取るも飛行機の欠航でスケジュールを狂わされ断念。
翌年にも行こうとチケットを発見するも体調が悪くて断念。
なにやら、グルジアとは見放されているような気さえしていた。

ただ、グルジアも貧しいなりに観光業に力を入れ始めて、メスティアなんかも開発が進んでしまっているとの話。
開発が進んでしまっては魅力が薄れてしまう、焦りもあった。
一人暮らしを始め、お金もなく、あまり行くつもりもない気分だったとき、なんとなく気持ちが高ぶってチケットを買ってしまった。
単にトビリシ往復ならば、カタール航空で6万くらいからあったけれど、それでは面白くない。
トビリシInトラブソンOutルートが憧れだったので、高いけれど思い切って15万のチケットを購入。

この旅が終われば当時抱いた憧れの旅ルートに一区切りが付くと思った。
新しい何かに進むことができるんじゃないか?
行かないと停滞してしまう気がしたのも確か。

そんないろいろな気持ちが交錯した旅が始まる。

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