矛盾にある夜空に。

帰りの空が高かった。

22時頃、駅から降りて公園を下る。

見上げた空が不思議に明るかった、月もないのに。
澄んで、仄かに赤く、薄い雲が高く掛かる。
飛行機の灯りが空にぶら下がるかのように弧を描く。
シリウスが一際際立ち、カシオペアが静かに浮かぶ。
違和感のある爽快な夜空。
矛盾を抱えたような夏の夜。

耳にしていたのは、ドヴォルザークの交響詩「金の紡ぎ車」

そんなセッティングしたわけじゃない、情景が帰宅途中の心を和らげました。