何故、起こすのか?

冷戦時代の確執が未だに残る戦争。
ナショナリズムを利用した、大国の利益にもてあそばれる小国。

理不尽ながら、この戦争が起きることを期待していた自分が何所かに居る、それも世界が動く瞬間の興味本位のために。戦争の現実も外界の二次元紙面としてしか捉えることが出来ていない自分に嫌気が射す。
けれど、率直な意見はそうなのだ。

大きな視点でしかモノを見ることが出来ない、実際に現地を歩いたって大して変化はないのかもしれない、でも少しでも低い視線で世界を見ることが出来るようにはなりたいとは思う。

どちらも正しくない。だけど、そんな大きな視点で見ても悪いのはロシアである、どちらの言い分もわかる、しかし、無差別爆撃をして数千人も殺してしまうのだもの。どんな理屈があっても許されることではない。
未だに自分の国だと思っている、世界も未だ、ロシア域内として扱う態度。
文化大革命にしろ、ルワンダ虐殺にしろ、自国内虐殺は世界では大きく扱われない、そして今回もイラク並にほんの数日で死傷者が出ているのにも関わらず、イラクのそれとは違う、オリンピック開催日にも関わらず。

グルジアは、最大限に世界に向けて意思表示をしたんだと思う。

個人は良い人たちばかり、いけないのは大国思想。
次にコーカサスに行けば、戦争の跡が見れると期待する。そんな思いがないと言えば嘘になる。
でも、純粋に、コーカサスの人々の温情に触れたいと思う。