ソフィアからオフリドへ

2008/10/6(Mon)

晴天。高原の冷たい空気と通勤の雑踏の朝を迎える。
マケドニアスコピエ行きのバスは9:30にトラフィックマーケットから10分遅れで出発した。
運転手も乗客もセルビアクロアチア系の顔立ちをしている人が多く、バスに乗った瞬間からバルカンの匂いを感じることになった。
f:id:shiomi31:20081006174733j:image
バスは、二時間で国境手前のドライブインで休憩し、山を登った頂上辺りにブルガリア側国境。
ここでは。バスの中でパスポート回収ですぐに終わるが、問題は、マケドニア側の入国ゲートにあった。車掌さんがパスポート回収をしていくのだけど、後に自分と他3人がバスから降ろされる。
何事か?「インシュアランスを持っているか?」と訊かれる。
最初、「インシュリン」と聞き間違えていて・・・糖尿病でもないし、と訝しるも英語があまり通じず、自分だけ取り残されてしまう、少し焦りが出てきたのだけど、ここで前に座っていたセルビア人らしきおじさんが英語で助けてくれた。
[healthCover]と訊き、やっと[保険]だと気付く。今回海外旅行保険に入っていたけど、直前に入ったために証明書を持ってきていなかった。ない、というと小さな小屋を指差して、「あそこに行って手続きして来い」と。
そんなことを云われても、こちとら置いていかれるのではないかと不安になる限り、ところがここでもおじさんが助けてくれる。一緒に着いてきて、係員との通訳をしてくれた。
3ユーロを払って保険の手続きを行う。英語がもっとしゃべれることが出来れば、回避出来たのであろう。雰囲気では賄賂という感じはしなかった。
結局、20分近くバスを待たせてしまったけど、乗客は嫌な顔せず待っていてくれた。親切なおじさんに感謝感謝。
国境を越えると、信州の山間のような谷間を下りながら、素朴な民家がポツポツ。山を下ると、視界が広がり、遠くにバルカン山脈の雪山が遠くに見えるようになった。
f:id:shiomi31:20081006174422j:image
スコプエに13:50着。時差があるので5時間半近く掛かったことになる。
街歩きをしようと思ったけれど、続いてオフリドのチケット売り場に行くと14:00発があるとのことなので、これに乗ることにした。時間ぎりぎりでバスに滑り込む。
520DEN(1000円)
車内は学生で満席。最後の一席。このバスでもあのおじさんが一緒だった。
道は、山間をUpDownし、気圧の変化なのか頭痛がひどかった。次第に高度を下げていくと眠気に襲われ、気付くとオフリドだった。
17:00過ぎ着。
f:id:shiomi31:20081007001152j:image
オフリドのバスターミナルは中心からかなり離れていた、途中で下車も出来る。
informationに旅行会社があるというので探してみるけど、閉まっている模様。客引きに囲まれ、おばさんにしつこくアタックされるけど、ここでも予約してないけど「I have a reservation.」で逃げる。
こんなときでもあのおじさんは、心配して客引きを断ってくれたり。おばちゃんには、明日ティラナに行きたいんだ、と云うと周りの人を集めて、行き方を知っている人を探してくれたり。
親切にあふれたマケドニアに触れ、緊張していた心が和らいでいった。