歴史と外交 東郷和彦

前からこの人の本読みたかった。佐藤優の上司?欧亜局長だった人。
読みやすくてさくさくいけました。

  • 中国が靖国問題を表ざたにしていない今こそ、内部矛盾を解決し対外的に日本の意思表示をするべき。対外的にも内部的にも総合的に参拝できる靖国つくりをしたら良いだろう。
  • 歴史問題の超克は簡単なことではない。具体的な交流をコツコツと積み重ね、追求していくことが大事。行動しましょうということ。
  • 日中共同声明のギリギリの答え「自由に表明された台湾人の意思を支持する」
  • 勝利者の論理で判決が下った東京裁判。「平和に対する罪」を直接犯したわけでない戦犯を一方的に罰するのは正義ではない。だが、罰せられた人達には、「天皇不訴追」という大きな意思があったことを考えなければならない。
  • オール・ジャパンとしての大きな方向性を見出し、それを日本社会のコンセンサスの中に着地させ、世界との調和を実現するときが来た。
歴史と外交─靖国・アジア・東京裁判 (講談社現代新書)

歴史と外交─靖国・アジア・東京裁判 (講談社現代新書)