タシケントからソウルへ

2009/02/10(Tue)〜2009/02/11(Wed)

タシケント駅で空港までの交通手段を探す。来たときはタクシーの誘いがたくさんあったのですぐに見つかるのかと思っていたら大誤算。誰も声を掛けてこないどころかこっちがタクシーの運ちゃんらしい数人に話しかけても皆ダメだと言われる始末。
駅前だと言うのに街灯一つなく真っ暗。車のライトだけが唯一の灯り。引かれるんじゃなかろうかというくらいな雰囲気だ。仕方なく表通りに出て、片っ端からヒッチのサインを出す。10台くらいにスルーされたものの車はひきりなしに走っているので、数分で軽の兄ちゃんが止まってくれた。正直この時点で使えそうな現金は、2$と2000sym(330円)しかなかった。2$でどう?というと3$ならと。即決。
この兄ちゃんは気さくで、英語は通じないけどいろいろ話しかけてくる。ロシアンミュージック(テクノ系)を仕切りに自慢していて、盛り上がっていた。それに車だらけの幹線道路を120kmで飛ばし捲くる、段差があると「ピヨ〜ン」とか云ってマリオみたくおちゃらける。怖いの一言。
15分くらいで空港。有り金全部を渡して、「また来るよ!!」って気持ちよく別れる。行きに10$掛かったことを思えば、格安である。
空港は、2階が出発ゲート。税関で個室に連れて行かれて、有り金調査。申告漏れのユーロについて、詰問されそこそこ脅されるも今度から気をつけろよ!!という忠告で済んだ。
6ゲートしかない小さな空港。30分遅れて23:00に、OZ574便はソウルに向けて飛び立った。
暗く広い滑走をを横目に、短かったけれど内容の濃く、出会いの多かった旅の感慨に耽る。偏西風に乗って5時間半のフライトは、ぐっすりだった。