リピート 乾くるみ
>
タイムトラベルものの恋愛小説だと思って読んだんだけど、完全なSFものでした。
ちょっとラストが残酷すぎてしっくりこない。
タイムトラベルものの最高峰は、高畑京一郎さんのタイムスリープだと思っているのでやはり理論詰めに甘さが残るような印象を感じてしまいます。
R10に居たとしても前後の世界からの可能性っていうのを考えなさ過ぎだと思うな。推理の可能性が広すぎて、しかも理詰めで可能性の範囲を縮めていけていない感じ。
でも、普通に面白いです。
僕はそこに、偶然では済まされない何かを感じた。運命の頑固さ---あるいは歴史の大いなる呪い。その運命を、僕は---僕だけが---返ることが出来たのだ。それなのに僕は何もしなかった。
- 作者: 乾くるみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/11
- メディア: 文庫
- 購入: 10人 クリック: 72回
- この商品を含むブログ (121件) を見る