エレバン街歩き その3(郊外)

2010/02/06(Sat)
>

一通り歩いてみて時間があったので、郊外のゲガルド修道院まで行ってみることにしました。


とりあえず、共和国広場のバス停で73番マルシュを待つんだけど、30分待っても来ない。ちゃんとバス停に番号書いてあるんだけど・・・


諦めてGUM百貨店まで引き返して、すぐ来た9番マルシュに乗り込む。ほぼ満席。100AMD(25円)。マルシュは、東方面の高台に向けて一気に坂道を登っていくんだけど、すぐに雲行きが悪くなって雪が降り始めてしまう。



ゴクド方面へのバス停で降りないといけないんだけど、全く場所がわからず、英語も通じず。乗り継ぎの場合、言葉が通じないと意外に意思疎通が難しいことにあらためて気付かされ。


f:id:shiomi31:20100206201327j:image


皆がたくさん降りたところで、お前も降りろと言うので半信半疑で降りてみると・・・


どうやら、求めている場所だったらしい。ロンプラに書いてあった、メルセデスベンツのショールームのバス停でした。


しかし、ここでゴクド村行きの265番か284番バスを探すんだけど、幾ら待っても来ず。雪が強すぎて歩き回るわけにも行かず、時間切れ。翌日に持越しです。


f:id:shiomi31:20100206203328j:image


雪が弱まってから周りを歩いてみると、ゴクド行きのバス停は、大通りじゃなくて脇の路地を入ったところにあるじゃないか。マルシュじゃなくて普通のバスでした。


この辺は郊外のバザールらしく結構賑わっている。こういう庶民生活に近い場所が好き。



傘を1000AMD(250円)で買うと、一気に晴れ渡たってくれちゃったりするもんんだから・・・そんなもんだよね。ここが高台だったこともあって、アララト山の異様にでかい姿がちらりと見えて感動。ありえないくらいにでかい、ありえない場所に稜線がある。こういういきなり晴れて一瞬だけ見えるのってイメージにかなり焼きつきますね。


f:id:shiomi31:20100206210240j:image
f:id:shiomi31:20100206204042j:image


この後、虐殺記念館に行こうかと思ったのですが微妙に時間が足りず、ご飯食べつつ、お酒を買いつつお宿へ。



このアルメニアって国、貧しいのでしょうけど街、人の雰囲気が明るいの何の。観光ズレしていないのか、観光客に対してあまり執着しない。ボッてもこない。


生活水準で言ったら、ソ連時代をまだ引きずっている感じ。もしかしたらソ連時代よりも悪いのかもしれない。感覚ではルーマニアより全然市民生活は貧しそうだ。


なのに、暗さを感じない街なのです。市民が贅沢をしようと思っていない感じを受けます、今の生活に妥協してるってわけじゃないのだろうけど、不満もそれほど持っていないのかなって感じてしまう何かがあります。表面的にしかわからないけど、そう感じさせる雰囲気がありました。



建物も道路のインフラも最低限は整っている。ソ連時代のままで修繕がされてないってこともあるのかもしれない。でも、そう考えたとすると当時のソ連ってそれなりにすごかったんだなって思えるのです。日本に居ると冷戦に負けて貧しい社会主義って印象が強いんだけど、ある一定水準を確立するってことにおいては、ある程度部分的にはソ連の社会主義もうまく行っていたようにも思えてしまうのです。