エレバン街歩き その4(エチミアジン)
2010/02/07(Sun)
>
エチミアジン大聖堂の日曜ミサへ。この日のために日程調整をしました。
小雪が舞う朝、日曜日のせいか通りはシンとしている。脇の路地や小店には小走りに掛けてく人達の息使いが冬の朝を感じさせてくれます。
メスロプ・マシュトツ大通りを西へ、中央市場を少し覗いてみる。市場好きな自分としてはとりあえずぐるっと回っておかねばなるまい。
ここはそんなに大きくないけど、なんでも揃っているみたい。ザリガニとか鯉とかまで。ゆっくり回ると売り子さんたちと仲良く慣れそうな市場でした。
中央市場の手前の通りに、エチミアジン往復のバスとマルシュ乗り場があります。行き先が書いてあるんだけど、アルメニア文字なので判別不能、覚えるのが大変だ。
頻発してるらしくすぐに満席になって出発。西へ一本道を40分くらいで一つ目の大きな街がエチミアジンです。終点まで乗ってても問題なし。
エチミアジンに降りたものの、街の雰囲気は全く観光地って感じのしない田舎。ホントにここがエチミアジンなのか少し不安だったのだけど、黒服の人がたくさん居たのでホッとしました。
この辺りは修道院関係の建物がたくさん、見所は大聖堂しかないのですが。
11:30頃からミサが始まります。
聖堂内は人でいっぱい。前の祭壇の辺りに黒服の修道僧が40人くらい居て、両脇で女性の合唱隊が歌い上げる。
カトリコス(総主教)を先頭に7人くらいがいろいろ祈りを捧げてる。
皆、一身に祈っている。まともなミサを見たのが初めてだったので鳥肌が立ってしまいました。
なんだろう、「祈り」なんですよね。真剣に敬虔に祈りを捧げる。荘厳な儀式。どんな宗教でもこの原点だけは変わらないんだなって感じる一時でした。
下手なコンサートよりもすごいと思います。ミサお勧めです。
ことさらアルメニアって国の宗教に対する濃さを感じました。年配の方々だけじゃなくて若い世代も多い、トランス状態の人も居るし、涙する人も居る。祈っている顔が絵になる。
西欧のカトリックとかとは敬虔さが違うような気がします。アルメニアって国家を形成する中でアルメニア正教の占める大きさをまざまざと感じさせられる一時でした。
帰りは、スヴァルトノツとかにも寄ろうかとも思ったけれど、何処も似たようなものだろうと思って、エレバン市内まで直帰。アララトが微かに望めました。