僕の村は戦場だった 山本美香
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戦場ジャーナリストの山本美香さんのレポート本です。
今回のイラク選挙の現地レポートで見かけたので読んでみました。
こういう人ってなんで戦場に行くんだろう、どんな使命感があるんだろうって思うのです。危険なところに行く理由・・・自分が周りのひとに危ないって言われて、東欧とかに一人で行くっていうのと次元が違う話。
なんとなく、不肖宮嶋さんが云っていたように、「自分のために、金を稼ぐために行くんだ」っていうのがわかるような気もしました。確かに、現実と真実を報道する使命感がモチベーションなのだけど、ジャーナリストも生活の糧として働いてるんだって言うのがわかった気がする。NGOとかUNHCRとかとは別の話ですよね。
アフガン、コンゴ、チェチェン、コソボ、イラクのレポートですね。何処も戦争・紛争で弱い民が強いられる現状、大国の利害と民族の利害の結末。
意外にも今の日本ってこういう弱い民が強いられてるっていう同情的な目線からの情報は多く広まっていて、皆戦争は悪いって感覚は周知のことと思う。でも、何故戦争をするか?っていうことになると敷居が高くなるのかブラックボックスになっているような気がします。
金儲けのための戦争っとか、戦争したがってるとか悪い部分じゃなくて、総合的に見て戦争が必要だって考えはどんなものがあるんだろうなって。もちろん、個人的にはどんなことがあっても悪いことは悪いって立場なのですが、戦争を起こすことが被害を最小限に抑えることが出来るって事象とせざるを得ない事象もたくさんあるような気がするんですよね。その辺を少し知りたいと思うなってきたこの頃。
- 作者: 山本美香
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: 単行本
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