オシュからサリタシュへ
2011.10.10(Mon)
深夜に到着したオシュですが、早速早朝から次の目的地サリタシュへの移動です。
ガイドブックには曖昧な情報しかなかったので、早めに行動開始。
ガイドブックには旧バスターミナルから8時発とあるので行ってみるもNiet!と言われてしまう。行き先々で聞きまくると、どうやらアルグマックターミナルに行けという人が多いので教えてもらいながらそちらへ向かう。
ジャララバードとか国境、ビシュケク行きのタクシーはそこらじゅうで声を掛けてくる感じでした。
夜中は比較的静かだった街も朝は雑踏としている。誇りと喧騒。アジアらしく活気がある。
ヨーロッパだともっと静かな朝なのに、アジアの朝は忙しい。
人と車の雑音がひきりなりに飛び交う通りを歩いて、アルグマックターミナルへ。このターミナルからはバスとかは出ていなくて、単なる駐車場という感じ。周りが塀で囲まれてて入口が分かりずらい。
なんとなく人が多そうなところでサリタシュに行きたいというと、何人か現れてここで待てとのこと。
夏だったら良い休憩場所になる枝垂れのある休憩場所で何時出発するかわからないまま、思ったよりも寒い気温に後悔しながら、次々に現れるおじさんたちとしゃべりつつ待ちです。
たまにツーリスト会社だと行って高値で乗せていってやるとかいう人も出てくるけれど、そういう人が来るとこいつは俺の客だということでみんなが跳ね返してくれる。
比較的ぼってくるような人は居なく、他の地元客と同じ値段でした。
サリタシュまでは600som(1200円)
途中、朝ごはんに連れて行ってくれた店は、如何にも地元の食堂というような風で心も体もが温まりました。
ここのスープもおいしかったな、肉は噛み切れないほどに固かったけれど。。。(75som150円)
2時間くらい待って、ようやく7人が集まり出発。
車はオデッセイ。荷物も多いからぎゅうぎゅうです。行先は、おそらくサリタシュの先のサリモグ行きなのだと思う。サリモグまでは1000somらしい。
イランにも似ている人込みの街中を抜けて、つづら折りの山を登り下りを繰り返す。
オデッセイなので乗り心地が良く、うとうと。
2000m級の山越えをいくつもする。木々のないくねくねした荒涼とした山並みに、断崖の下を走る道に沿って川が流れる。
ポプラ並木が現れると村があり、放し飼いの家畜があちらこちらに見え始める。
段々と生活圏から離れていく。
日本を出て4日目にして、こんなにも現実離れした世界に入ることが出来ていることに感動を覚え始める。
社内では、1人30歳くらいのおじさんが子供みたいにはしゃぐ。何をしゃべってるかわからないけど、みんなに話しかけて煩わしそうにしている人もいれば、話に付き合う人もいる。
地元の人たちの間に詰め込まれた7人乗りのタクシーにも旅の醍醐味を感じる。
途中のKAFEの食事は、ユタみたいな感じの場所でみんなに囲まれながら話は盛り上がる。言葉がわからないので話に加われないと、お前も仲間だというように、チャイやら食べ物を勧めてくれる。
乗客はみな知り合いでないはずなのに、話は盛り上がる。仲間意識の高さを感じました。
中国が近づくにつれて段々おいしくなるラグマン。こんなボロい食堂なのに食事はうまかった。85som(170円)
サリタシュの手前に急な未舗装の峠が一つある。前にNHKの新シルクロードで映っていたイルケシュタム峠はここだったようだ。険しい峠越えはイルケシュタムにあると思っていたけれど、一番険しいのはサリタシュの手前にあった。
中国資本でどんどん道がきれいになっているようだけど、この峠が最後の難関みたいですね。
峠越えをすると舗装された1本道になるとサリタシュだ。
バラックだけの村。カフェが数件あるだけで何もない村。
同乗者の1人はこのままイルケシュタムまでトラックを探してヒッチするようだったけれど、なんとなくこの何もない村で一晩過ごしてみたかったので一泊とどまることにしました。
オシュ⇒サリタシュは、昼食含めて184?を4時間半くらい。
猛スピードのランクルに何台も抜かされたので、チャータする車によっては3時間はかからなそうな感じでした。
後程あった旅人によると、オシュゲストハウスとかのチャータでも1人600somくらいになるようなことを言ってました。