シャングリ・ラ 池上永一

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久しぶりに身のあるSF読みたくて、でも上下巻で1KPもあるので手を付けるのが遅れてました。読み始めてみれば、寝不足になる面白さ。結局下巻は二日で読んでしまった。



2050年の炭素経済社会が舞台。東京をジャングル化して高層建造物に移り住む。そこで選ばれしひとを中心に首都を巡り攻防を繰り返す。



最初、結構現実に近いお話だと思って、入っていったのですが、すごく違和感があって馴染めなませんでした。途中で、完全にライトノベルズ並のファンタジーだと切り替えて読むと、馴染んできて、次へ次へと読ませられてしまったというところ。


話の筋がたくさんあって飽きさせないんだけど、如何せん、人が死に過ぎますね。ゴミのように殺戮が繰り広げられる。そこが欠陥かも。もう少し、倫理を保って欲しかったな。


シャングリ・ラ 上 (角川文庫)

シャングリ・ラ 上 (角川文庫)