シェムリアップ アンコールワット歩き

2009/05/01(Fri)
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早起きして名物のサンライズを見に行く予定だったのに、目覚ましがなってから起きたのは一時間後。間に合わない。が、駄目もとでダッシュしてみることにした。宿を5:30に出て、ホテル前にたむろしているバイクタクシーを捕まえて、2$でアンコールワットへ。


辺りはまだ暗い。朝の通勤ラッシュ前の国道6号線を走り、右に曲がりアンコールまでの一本道を20分近く走る。バイクの荷台で受ける朝の涼しい風が気持ち良い。


途中。チケット売り場えでチケットを買う。一日券で20$とお高い。ここで稼ぐ外貨は相当なものだろう。



アンコールの外堀まで来ると、空が明るんできた。「来た!!」って心の中で叫ぶ。


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入り口まで来るともう陽は登り始めてしまっていた。サンラライズは諦め、西参道をゆっくり歩き始める。カメラを抱えた人でごった返している遺跡内。一気に裏側まで歩くと誰も居ない場所に出て、一息。上まで登って整備が行き届きすぎてるよと毒付くのですが、後から振り返れば、あの時あそこで回廊の窓に座っていたときに感じたものは、ジャングルの中に埋もれた遺跡の一時の安らぎだったように思います。


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2時間くらいゆっくりしていたでしょうか。朝の込み具合が一段落。次は、アンコールトムへ向かいます。ここで何を思ったかタクシーの誘いを断り続け、歩きで行くことにしてしまったのです。半分も行かないうちに後悔。誰も歩いていく人は居ない。地図以上に距離があり、一時間以上掛かって疲れ果て。まだ、9時前です。


個人的にはこっちの遺跡の方が好きかもしれません。静けさと威厳があるのはワットのほう。でも、観光する分には、こちらのほうが良い。四面顔のバイヨンは不思議と微笑ましい顔をしているし、古びてる、壁画がどれも綺麗。当時のカンボジア人の物語を描いているらしく、細かく見ると面白いのです。


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ここにも2時間くらい居たのかな。自分にしてはのんびりペースです。次のタ・プロームへ行こうとバイクタクシーを探すも必要としているときに限ってなかなか見つからない。歩いて行こうと道に入ったところでやっとget。5$とか言い出したけど、1$で。


結構距離があってさすがに歩きは不可能だったように思える。タ・プロームに着くと韓国人やら中国人がごった返してる。でかいカメラを持った中国人が印象的でした。


密林の中の遺跡は蒸し暑くジャングルそのもの。木の根に侵食される遺跡ということで結構興味があったのですが、実際見てみると大したことはないかなとも。他の遺跡に比べると何処か軽さを感じてしまうのです。



この後もバイクを探して声を掛け捲るけど、皆既にオーナーが居たり、街までは行かないとか言って乗せてくれない。数人に5$なら街まで行くと言われるけど、高過ぎるので無視。


そんなことで仕方なく歩き続けると4〜5歳の子供がハガキを売りつけてくる。一人目で2セットで3$で買うと次の女の子は、3セットで2$だと言う。こちとらもう十分なので買う必要はないのだけど、「お兄さん、3セット2$」と日本語で言い続け付いて来る。「だ〜め、もう買っちゃったから必要ないの」少女にしてみれば、何故私はあいつより安く売るのに買ってくれないのだ。表情はそう言っている。そんなやりとりを繰り返し、1kmくらいずっと付いて来たんじゃなかろうか。


小さいのに日本語を覚えて商売をする少女。これがカンボジアなのでしょう。ここで同情して買ってあげることが良いことなのかはわからない。でも、ヨーロッパとかでジプシーがやるような商売や強盗紛いのスリを見ると少しは同情したくもなる。


でも、このときは、少女が諦めるのを待ちました。



結局、再び2kmくらいを歩き、スラ・スランを見て、ここでずっと声を掛けてくるバイクと2.5$でオールドマーイケットまでということで決着。


まだ、15才くらいの兄ちゃんだ。少し危険な感じもしたけど、仕事は真面目。飛ばし捲くるので振り落とされそうになる運転。大通りに出ると排気ガスだらけ。この中を20分以上も全快で走ってくれて2.5$。チップを弾みたくなる気持ちに駆られたけど、多分これでも十分高い気もしたので当初の良い値で払うことにした。支払いを踏み倒されるケースも少なくないのだろう、少年は。ちゃんと払ってくれて安心したように快くお金を受け取り笑顔で次の客を探し始めた。


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