愉楽の園 宮本輝

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久しぶりに輝さん。


読んでて心地が良い。何か河に浮かぶ舟に乗っているような感覚で読んでしまう。ひとの奥底に潜んでいる情緒・概念が色んな場所で錯誤して流れて行く、バンコクという日本から街での少しだけ現実から離れた場所で愉楽の哀愁が漂います。最後まで読んで題名の「愉楽の園」に共感。



書評にもあったけど、まさに、その通りの物語です。

  • 不透明で重く流れるアジアの河のような官能に満ちた世界である。またはゴーギャンが描いた真昼の午睡のけだるさの涯である。

愉楽の園 (文春文庫)

愉楽の園 (文春文庫)