キエフからモスクワへ

2009/10/03(Sat)〜2009/10/04(Sun)
>

f:id:shiomi31:20091003173958j:image


モスクワ行きの夜行列車は、20:09発


2等寝台で1500グリブナ(16000円)くらい 但し、旅行会社を通して取った値段は、17850円。国際列車だからなのかかなり高い。ネット予約でも10,000ちょいだったと思う。



キエフ駅はそんなに治安が悪いわけではない感じだし、椅子もたくさんあるので駅で時間を潰しても大丈夫そう。


ただ、途絶えることのないロシア語のアナウンスは、全く解せません。モスクワ行きは30分置きくらいに出ているけど、キエフ発はそんなにはなさそう。


発車30分前になると、ホームが決定します。


f:id:shiomi31:20091004005929j:image


列車の入り口に立つ車掌さんにチケットを見せると、バイト風の兄ちゃんが部屋まで案内してくれる。


布団は上ベットの足元に格納されているので自分でセットします。


自分は下の段。どちらかと言えば上の方が気楽かもしれない。


荷物は下のベットの下に入れることが出来ます、荷物が盗まれる心配はない感じでした。


f:id:shiomi31:20091004025108j:image


同室は、ロシア人の若いお姉さんとじいさん、ウクライナ人41歳のおじさん。


移動中にウオッカを振舞われるとの話は聞いていたけど、本当に遭遇するとは・・・



ロシア語しかわからないじいさんだけど、ウィスキーはどうだ?と真っ先に訊いて来るのです。断る理由も無いので、いけるよと。


列車が始まると、コップにウィスキーで男三人で乾杯。そして、ロシア人とウクライナ人とで白熱した議論が始まる。



基本的な内容は、民族の違いと政治関係。ウクライナ人は・・・ロシアの圧政に耐えてきたということと民族アイデンティティを誇りにしているってことを前置きに、ロシアの批判を連ねる。ロシアは全然民主主義じゃないじゃないか!!ウクライナはロシアのくびきから脱するのだと。


ロシア人は・・・ウクライナはロシアだ。民主主義が絶対だとは言えない、ある程度の強いリーダーが必要だ、そう、プーチンとメドベージェフのように。



みたいな話を延々としている。偶にウクライナのおじさんが英語に訳してくれるのだけど、話に加われない。白熱してケンカしそうなくらいになるのだけど、合間合間で酒を酌み、乾杯で意気を抜きながら議論をする。


ロシア人の資質なのでしょう、考えは違えど議論することが好き。そして、民族に誇りを持っている。だから、相手の民族の誇りもわかった上で議論するのでしょう。



2時間くらいだろうか、いろいろなことを考えながら、議論を聞きながら酒を酌み交わして、就寝。


24:00前にパスポートコントロール。ロシア入国では、入国カードを持っていなかったので少し手間取ったけれど、車掌さんが書いてくれたり。


荷物チェックはどちらもありませんでした。



車輪のコトンコトンという音と振動が心地良く、あっという間に到着。


そう、遂に念願であったロシアの地を踏むことになったのです。


06:37 モスクワ・キエフスカヤ駅