ウイグルな休日

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最近マイブームに中央アジアが来ている。recentlyというわけじゃないかもしれないけれど。


今回は「ウイグルから来た子供」という映画を見てきました。


渋谷のuplinkでの上映です。わざわざ64分の映画を見るために、電車賃3000円+映画1500円という微妙な無駄使いかもしれないね(^^;



ウイグルからカザフスタンに逃げてきた少年が、同じような貧しい境遇に置かれたカザフスタン人とロシア人の3人で暮らしているところから始まり、どうしようもない無情の生活→行方を描いています。


製作費200万だとか。映画だけ見てたのでは何を伝えたいのかがピンと来ない内容なので補足が必須です。



ウイグルの現状を伝えたいお話なのですが、舞台がカザフということで中国政府批判をせずに描かれているところは、一種の自己規制なのか敢えてなのかはわかりません。旧ソ連国のどうしようにもない暗い現状の上に、今現在起きている貧困・格差とそれを利用する悪が覆いかぶさっている。実際に、現地を歩いて雰囲気を少しながらも知っているので、どうしようにも良い方向に向かいそうにない現実社会を悲惨さと無情が重く感じられます。


どちらかと言えば、中国政府から抑圧・同化されるウイグルじゃなくて、カザフの暗い部分に焦点を当てた映像です。わざと暗い所に焦点を当てているのでしょうけど、明るいカザフの映画が見たくなってしまいます。旅に出れば、明るい人柄の出会いがたくさんあるのだから。



パンフレットにあった文章ですが、新疆ウイグル地区の楼蘭での核実験での被爆者は世界最大と言われていることに関して。

  • 日本は唯一の被爆国ではありません。最大の被爆国でもありません。


被爆国と原爆を戦争の手段として使われた国の違いを多くの日本人は理解しているか?という強いメッセージがあります。



さて、そんなんでどうせだったら、ウイグルな一日をと思って十条にあるウイグル料理「シルクロードハウス」へ。


ウズベキスタンで食べたラグマンが食べたかったので。


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現地の香辛料のきつい、堅い肉の味を噛み締める様な味じゃなくて、日本に合わせた柔らかい七味味だったのは少し残念だけど、ラムのシャシリク一本150円はリーズナブル。


ラグマン(700円)は強烈な量でした。マジ?ってくらいに。これは現地の安食堂の味がして懐かしかったな。


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