衝撃!EUパワー 大前研一

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これさくっと読めて内容もトピックス的にまとまってて要点だけ知ることが出来る。


最近、JBPRESSっていうサイトの記事をよく読んでいて、ドバイショックまではわかるんだけど、アイスランド、アイルランド、ギリシャとかベトナムのデフォルトするだとかの話がどうもピンと来なかった。

  • 国家の定義とは...「明確な国境を持ち、その中を統治している」「その当地に明文化されたルールがある」「国民を守る軍隊がある」「その国の経済を動かす通過を持っている」⇒EUは連邦スタイルの超国家
  • ロシアのEU参加は近い。GM傘下のオペルをカナダのマグナが買収⇒マグナの背後にロシアが居る(自動車産業にてこいれ)
  • 民族や宗教が異なる地域同士が、さまざまな妥協をして無理して一つの国であり続けるよりもまとまりの良い小単位で独立し、経済政策を充実させて外資を呼び込み、EUに加盟した方が良い⇒バルト三国なのどの成功例をユーゴなどの国が目指しつつある
  • 地域や民族への帰属意識よりも「自分達はヨーロッパ人」という意識が強い⇒民族紛争の解決
  • キプロス共和国との国交正常化がトルコのEU加盟の必要条件
  • 各国の外貨準備や国債の発行通過の「ユーロシフト」⇒ユーロ決済増加
  • 日本や中国が露骨なユーロシフトをやれば、ドルとアメリカ国債の価格が暴落し、ドルを大量に抱えている自分自身が莫大な損害をこうむってしまう⇒ユーロシフトできない⇒日銀総裁福井俊彦の最大の功績=準備通貨の30%をユーロシフトさせた。(アメリカべったりの小泉政権下で)
  • 過去40年間日本の自動車業界はアメリカのビッグ3に追いつき追い越せだったが、追い越したらEU勢(国際的に日本が弱いところで強い)という全然違う競争相手が見えてきた(フォルクスワーゲンフィアット)
  • 日本の企業はアメリカではシェアが高く多くの企業が進出出来ているが、EUでは少ない⇒その中で進出しているのが、矢崎総業、旭硝子、YKK、三洋電機
  • 原子力が有望な商談...東芝-WH(アメリカ)、三菱重工-アレバ(フランス)、日立-GE(アメリカ)の3グループが世界のシェアを分ける
  • 最近の円高の理由⇒日本とアメリカ、EUの金利差の縮小に伴う、「円キャリー取引の巻き戻し」+安全な通過⇒「逃げるなら、円だ」
  • 円が強い今が世界のあらゆる市場で「買い」に向かうチャンス。資源を買うべき。
  • IMFに出資した10兆円...IMFを通さずに直接貸すべき。IMFを通しても日本の名前が出ることはない。
  • EUのアキレス腱ロシア...「正直言って中東よりはロシアのほうが安心できる」
  • ヨーロッパの法人税は20%前後(日本は40%)に下がってきている⇒企業を誘致するために、タックスヘイブンを設ける⇒持ち株会社には殆ど税が掛からない措置⇒実効税率が低い⇒「どんな企業が来てくれるかで、その国や地域の経済の繁栄が決まる」
  • 相続税廃止の方向⇒相続税は税効率が悪い⇒1.5%程度の税効率で富裕層に逃げられたくない。
  • ユーロを導入している国は経済危機に強かった⇒バルト三国では大打撃⇒融資していた北欧も打撃
  • 銀行の金融資産がGDPをはるかに超えるとそれぞれの国で自分の国の銀行を救済できなくなる(イギリス、スイスなど)⇒各国が協力して流動性の供給期間を組織すべき
  • EUの人々はアジアに関しては、中国、インド、韓国の順で考えている⇒「日本は20年前に歴史から消えた国」
  • 日本はEUから何を学ぶべきか⇒ライフスタイル
  • EUという枠組みを認めながら自分達のアイデンティティーを失わない⇒21世紀の国家モデルではないか?!

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