エレバン街歩き その5(ゲガルド・ガルニ修道院)

2010/02/07(Sun)
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エチミアジンから帰って来て、14:00。まだ、時間があるので昨日行けなかった、ゲガルド修道院へ向かってみます。


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GUM百貨店前から9番マルシュ(100AMD)で15分、郊外のベンツショールームで下車。裏手のバス停から265番のバスでゴクド村へ向かいます。


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このバスは、ソ連のバスで古いけど内装は綺麗でした。250AMD(60円)


20分くらい車内で待つと出発、たぶん一時間置きの出発なのでしょう。


殆ど眠ってしまっていたのだけど、目が覚めるとかなり高い山道を走っていて、回りの山は雪一色。天気もそこそこ青空が見えていて絶景です。たぶん、雪がないとただの岩山なのかもしれないけど、絶壁の真っ白な山と遠くに連なる山並みは鳥肌を立たせるのに十分の景色です。



一時間くらいでガルニ修道院の看板が見え、ここで乗客の大半が降りていく。とりあえずゲガルドへ行きたかったのでここから2kmくらい乗っていくと、ゴクド村とゲガルド行きの分岐点の看板があったので下車。めずらしく英語表記なので助かります。


この分岐点には商店みたいのがあって、たむろしてるおっちゃん達に声を掛けると片道1000AMD(250円)でゲガルドまで行ってくれるとのこと。


4kmくらいの上り坂なので歩きは結構辛いと思う。タクシー使って正解です。



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ゲガルド修道院は街道の終点にある。岩山に挟まれた谷に中腹に立てられていて秘境の修道院って趣が感じられます。ギリシャのメテオラっぽい雰囲気もあるのですが、雪に囲まれてることもあってか、こっちは秘境度がかなり高いです。


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たぶん、さっきまで日曜ミサがここでも行われていたようでお祈りするひとが数人残っていました。内部は昔のままという感じで、薄暗く石の部屋のまま。電灯もなく蝋燭の灯りのみ。洞窟部屋も何箇所かあって、さらに秘境度upです。


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猫?周りには結構居たけど・・・


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近代的なものがない。ここは、一見の価値のある修道院だと思います。



帰りは、どうせならとガルニ修道院まで連れて言ってもらって、3000AMD(750円)


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途中、高台に差し掛かったところで運ちゃんが「アララト」と先を指すと、ありえないくらいにでかく見えるアララト山があった、叫ぶ運ちゃんの顔は自慢気であった。amazing mountain!!


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カルニ修道院は、絶壁の高台に立つヘレニズム様式の神殿。これ自体は全くもって大したことはない。でも、入場料を取られる。学生と言って、250AMD(60円)


ゲガルドは何もなかったけど、ここは音楽が流れてたり、VIVAって携帯会社の広告がたくさんありました。アルメニアの文化財は大抵このVIVAってところが関与してるらしい。


ここの見所はどちらかと言えば、神殿の高台から見える絶壁の渓谷にありそうだ。風が冷たくて長く見てられないんだけど、雪屋根の民家が密集してたり、切り立った崖の下を流れる川の音の反響とかもあって、結構すごい。


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観光地だからもう少し発展してそうなものだけど、この近辺は村と言う感じで数件の商店があるだけの何もない素朴な村です。この素朴さを残しままの村であって欲しいですね。


バス停でエレバンまでのバス待ってると266番のマルシュが来たので、乗車。200AMD(50円)


帰り道も絶景。マルシュに乗るときは前の席に座った方が絶対にお得。来たときと同じく乗り継ぎをしてGUMに戻る。


乗り継ぎがあってめんどくさいけど、こういう移動も楽しいよね。旅をしてるって気持ちにさせてくれるしね。



この時点で17:30過ぎ、さすがにこれから何処かに行こうという気にはならず、夜の街を歩いてみたいって気持ちはあるのだけど、疲れもあってかお宿に戻ることにしました。


見残しがあれば、また来たい気持ちにもなるだろうと、そんな考えが浮かぶくらい良い印象ばかりのエレバンでした。