エレバンからゴリスへ

2010/02/08(Mon)
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早起きしてアルメニア南部の都市ゴリスへ向かいます。



7:30前のマルシュに乗るべく6時半頃チェックアウトしようとするもレセプションに誰も居なく、鍵も閉まっていて外に出られない。


こんなこともあろうかと昨日早く出るから大丈夫か?と確認してあったのにこのザマである。電話したり騒いでみたりしたのだけど、音沙汰なし。


仕方なくネットして時間つぶしです。


結局、7時を過ぎたところで外から帰ってくる宿泊客のベルでどこからかレセプションが現れました。しかし、もう遅い。



ゴリス方面のマルシュは、GUM百貨店の裏手の駐車場から出発する。まだ薄暗く乾いた朝の空気と白い湯気を出す売店が出発の朝を感じさせてくれます。


行き先を表す看板はアルメニア文字なので読解不能。ゴリスに行きたいと言うとMeghri(メグリ)というイラン国境近くの街行きのマルシュに乗せられました。


ゴリスまでは、2500ADM(600円).メグリまでは5000ADM(1200円).このマルシュに乗っていけば比較的楽にイランまで行ける感じです。


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4人集まったところで8:30頃出発。


途中運転手は携帯電話で客を集めて、出発一時間後くらいには満席になっていました。


エレバンのごちゃごちゃした道を少し走ると郊外のハイウェイへ抜ける。ホルヴィラフ修道院への分岐点を過ぎると両アララト山が見え始める。何度見てもでかい。白く霞んでいるため写真には中々映らないものの肉眼でははっきり見える。


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うとうとして起きると、道はupdownの激しい山道へと入っていた。10時半頃に谷間のドライブインで休憩。


ここのケバブはやわらかくて絶品だった。暖房がほとんど入っていない車内で震えていたのでここは天国のようだった。温かいチャイに救われます。



ここから先は、点々と修道院がある。乗客は敬虔深く近くを通ると必ず十字を切る。一人の若い乗客がリンゴを皆に配ったり、旅情が沸き立ちます。


次第に2000m級の山に入っていき、辺りは白一色。道路も雪面になる。しかも道は舗装されていなくデコボコ。こんな状況でも常に100km以上で飛ばすものだから生きた心地がしない。


一つ山を越えると南部の山脈が遠くに見えました。周りもかなり高い山々に囲まれていて千葉に住む自分には幻想の国のよう。


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そして、人の匂いがし始めると、そこはゴリス。


谷に沿って小さな家々が碁盤の目のように敷き詰められた街。鉱山の街らしい。


高台から見る谷間でシンと静かに囲まれる雪屋根の家々は、アニメの世界の様です。


ゴリスの街に降りて目抜き通りで降ろしてもらって、12:30過ぎ。270kmを休憩挟んで5時間ちょいくらいの行程でした。