ウードゥルからカッパドキアへ

2010/02/11(Thu)〜2010/02/12(Fri)

ウードゥルツリズムのバスターミナルへ到着したのが12時半過ぎ。 ともあれトルコに入国したわけだ。 今回の旅の準備ではトルコは殆ど下調べをしていなかったので、ここから先の予定はカッパドキアに行くくらいなもの。 ガイドブックやアゼルのバス職員の話では乗り継ぎのバスが午後にはないとのことだったので、この時点では東を目指さずに、ドバヤジットに一泊しようかと思っていた。 ところが、実際チケットを訊いてみると意外にもいろんなバスがあるようなのだ。 カイセリやらエルズルム、トラブソン行きなどすぐに出発する便もたくさんあった。 すぐに発てるならとエルズルム行きのチケットを購入。30TLR(1800円) 6時間くらいだと言う。一気にカイセリまで行ってしまいたかったけど、到着が深夜2時とのことなのでこの時点ではエルズルムで一泊するつもりでした。 このウードゥルツリズムは結構でかいバス会社のようだ。東部の路線を網羅している。最初はこの地域別のバス会社によるバス路線網が理解できなくて直行便ばかりを探してしまったのですが、トルコのバスって、基本的には主要都市の拠点バス会社を中心として乗り継いでいくものなんですね。 まだ出発までには時間があるとだと思って食事をしていたら、「東洋人は何処行った?」って周りで騒がれて呼び出され、半分くらいしか食べれず、13:00出発。久しぶりにうまい食事だったのに。。。 f:id:shiomi31:20100211202159j:image ウードゥル市内を通って、東へ向かいます。 ウードゥル市内は廃墟の様な街。雰囲気は東南アジアなんだけど、カンボジアとかよりも汚い街。生活水準は相当劣悪な印象を感じざるを得ない破壊的な街並み。 市の中心すら整備されていなく、ホテルも数件あるもののあまり泊まりたくないような代物です。脇道を入ると、生活用水が垂れ流しになっているような路地がたくさん。 この辺りの地域は、クルド人が多いのか知らないけど、西部とは別の国と思うくらいの見放された地域と思わざるを得ない現状を見た気がします。 欧州最貧国と言われてる、モルドバとかアルバニアとかよりも劣悪であることは間違いない。 f:id:shiomi31:20100211210211j:image バスは、アナトリア高地を進む。 段々気温が下がっていき、小雪が舞う天気。岩山と荒廃した台地を縫うように走る。 何所か寂しげな道中だ。小説がよく描く映像が目の前にある、何もない移動だけど心に刻まれる景色です。 ポプラ並木と大地を侵食する河川は、パキスタンの写真でよく見る様な雰囲気。夏は暑くて仕方ないというイメージが容易に連想できる大地。 f:id:shiomi31:20100211233831j:image 薄暗くなってカルスに到着。 この街も廃墟の様だ。東部経済が図り知れる。 この先はいくらか道も整備されスピードアップ。6時過ぎに真っ暗なエルズルムのバスターミナルへ到着。 さすがに、1800mという高地の街だけあって、寒く辺りは雪一色。 ここで降りたところまでは、ここで一泊する予定だったのですが、一気にカイセリとかまで行けちゃったら、楽かもしれないって計算が働いてダメ元でバス会社のひとに訊いてみたら、思いのほかすぐに乗り継げるカイセリ行きがあった。 19:00発、翌日5:00カイセリ経由40TLR(2400円)アンカラ行き 基本的にバス会社の人に任せておけば何処でも行ける感じ。バスも夜行便はないとガイドブックにあるけど、結構あるらしくどのバス会社もアンカラとかイスタン行きの夜行は多かった。 ここでもうまいトルコの飯をたらふく食べて、夜行に乗り込んだ。 ここから先は、ほぼ熟睡。 飛行機は揺れないから寝れないけど、バスは揺れが心地良くいくらでも寝れるんですよね。たまに休憩所に寄りながら、あっという間にカイセリのバスターミナル着。4:00である。 ここからカッパドキアまではさらに乗り継がなければならない。 始発は7:00とのこと。疲れては居るけど、眠ることは出来ず、iPodラピュタを見て時間潰す。 6時過ぎにチケット買いに行くと、ここでぼられてしまう。ネブシェヒルセヤハット社のバスでないとギョレメには行かないと知っていたにも関わらず、手前のバス会社の人の勧誘に負け、30分早く出発するぞと6:30発のネブシェヒル行きに乗ってしまう。10TLA(600円) ギョレメは通るんだろうな?って何度も聞き直したんだけどねぇ・・・ で、ここからネブシェヒルまで一時間。8時過ぎ頃着。 予定変更の連続だった。ナフチュバンを出発して、28時間・・・長かった。