富士山登ったぞ〜!!

2010/07/25(Sun)〜2010/07/26(Mon)

去年天気が悪くて行きそびれた富士山登山。今年こそはと決行です。 14時頃出発して、首都高でちょっと渋滞。大月で曲がるのを忘れて笹子トンネルを抜け勝沼まで行ってしまい大失態でした。しかも、山梨は夕立で土砂降り、前が見えないほどの大雨で諦めムードがぷんぷんで河口湖へ。 とりあえず、5合目までは行ってみようと、富士スバルライン(2000円・・・は高い!!) 懐かしい五合目に着いた時はちょうど雨も上がって星も見える天気になってくれました。19時頃だったかな。 日曜の夜のせいなのか雨のせいなのか駐車上はそれほど込んでなくてすんなりでした。 f:id:shiomi31:20100725195555j:image 五合目に食事する場所があると思ってたら、なんと全部閉まっててまともな夕飯すら食べられず>< 非常食用に買ったパンとかラーメンをここで使い切る(^^; 思ったより時間もなく仮眠できずに、21時頃出発です。 気温は12度。涼しいというより寒い。夕立で一気に気温が下がったようだ。 六合目までは、平坦で下界の明かりを眺めながらのんびりハイキングです。 22時過ぎに六合目 f:id:shiomi31:20100726011711j:image f:id:shiomi31:20100726025509j:image ここから溶岩地帯で少しづつ傾斜がきつくなる。それでも七合目までは楽勝。半袖一枚で登れちゃう感じです。 この辺りから上に行くにつれて段々ひとが増えてきます。思ったより欧米人が多いことに驚き。 23時半くらいに七合目 七合目〜八合目が一番傾斜がきついかもしれない。溶岩地帯の傾斜がかなりあります。きついわけではないけど、段々空気が薄くなっていくのがわかる。 山小屋が増えてきて、そのたびに一休憩。ペットボトルが400円と驚きの値段です。 八合目まで来ると、急に冷えてくる。長袖一枚だったのがダウンを着込んでも寒い。止まってると寒いのでどんどん歩きたい。 八合目は1時くらい 八合目からが長く感じました。ツアー客の団体さんの列が並んでなかなか前に進まない。下手に遅いと逆に疲れるのです。 空気が薄くなって息が切れる。眠さも丁度ピークで8.5合目辺りまでが一番きつかったかもしれない。でも、余力は全然あって酸欠にさえならなければ問題ない感覚。 疲れよりも寒さがとにかくこたえます。空は星空。雷雲からピカピカ光る。満月と周りのひとの灯りで自分のライトは殆ど使うことはなかった。 手袋を持ってかなかったので手が悴んでしまう。1000円で買った杖が逆目に出ます。 本八合目の山小屋で味噌汁(500円) 悴んでいた体に染みます。この辺りで15時くらいだったかな。さすがに周りのお客さんも必死な顔が多くなってきて、登頂って目的意識を不思議と共感できる空気感がありますね。 この山小屋を出たのが3時頃 空気が急においしくなった気がします。 本八合目からは道が細くなって、行列をなして登らなければなりません。ツアーの団体がつどつど止まっているので渋滞が頻発。ゆっくりゆっくりペース。 とにかく寒いから早く登りたいのに進めないのはかなりもどかしい。この寒さで雨が降ってたら相当きつそうだ。高齢者も結構居るけど、みんな元気。殆ど脱落してるひとは居なかったんじゃないかな。 ゆっくりペースなので体力的には全然元気なまま登頂です。 段々空が明るみ始めて、地平線と平行に赤く染まる空。 日の出と共にぴったりで登頂。人だかりはそれなりだけど、空きもたくさんあったのでのんびりご来光を待ちます。 f:id:shiomi31:20100726044526j:image f:id:shiomi31:20100726043327j:image f:id:shiomi31:20100726044905j:image f:id:shiomi31:20100726045103j:image f:id:shiomi31:20100726045240j:image f:id:shiomi31:20100726045509j:image 5時前にご来光。 天気も良く、絶好の日和でした。 山小屋でみそラーメン(900円)を堪能して、下界で買ってきた甲州ワイン乾杯。 思ったより簡単に登れてしまったけど、天候が良かったからなんだろうね。寒かったけど、それだけで比較的風もなかったんだと思う。 f:id:shiomi31:20100726045847j:image f:id:shiomi31:20100726045936j:image f:id:shiomi31:20100726050639j:image f:id:shiomi31:20100726055503j:image f:id:shiomi31:20100726061426j:image 7時頃からお鉢巡りへ。 どうやら、7月以来一番寒い富士山だったんだとか。9月と変わらないとか言っていた。 そのおかげか空気は澄み切っていて、見晴らしが最高でした。山の稜線がくっきり遠くまで見通せて、上を向けば薄い弧を描く雲が光り輝いている。 登ってよかった。心から思えるひと時でした。 f:id:shiomi31:20100726062105j:image さて、お鉢巡り。結構距離があるように感じます。最高地点までの登りは長くてきつかった。ここで並ぶこと30分以上、ようやく日本最高峰へ登頂です。 f:id:shiomi31:20100726071301j:image f:id:shiomi31:20100726072223j:image f:id:shiomi31:20100726073126j:image さすがに、日本一の頂上からの眺めは爽快です。さえぎるものがなくてしかも、下の山々も高いはずだけど相当下に見える。天上界って言葉かしっくり来る別世界でした。 雪もかなり残っている。雹が降ったらしい。 殆どの人はお鉢巡りをせずに下山するみたいだけど、天気が良ければ一周しあほうが良いと思う。それだけの価値のある景色と感覚を得ることが出来るはず。 f:id:shiomi31:20100726073336j:image f:id:shiomi31:20100726074312j:image f:id:shiomi31:20100726075923j:image 下山は9時前頃。 8〜9合目のくだりは砂地で角度がかなりある。足にきます。登りなんかとは全然比べ物にならないほどきつい。 八合目まで戻るだけで必死です。そこからも同じ景色の下り道は長く感じて、足に負担が掛かる。もう、つらいだけ。 登りでは全く思わなかったけど、この下りではもう登りたくないって思ってしまった。親指に水が溜まる。 登りか平坦なところは楽勝なのに。 f:id:shiomi31:20100726080236j:image f:id:shiomi31:20100726085428j:image f:id:shiomi31:20100726090306j:image 完徹での眠気は最高潮。眠気から来る疲れが厄介です。みんな軽々降りていくけど辛くないんだろうか。 お鉢巡りをしていないとかちゃんと寝ていたとかなんだろうか。 ギブアップするほどじゃないけれど、下りはそれなりに厳しい道のりでした。 駐車上に戻ったのは12時。 仮眠しようかと思ったけど、勢いで帰ってしまったほうが良さそうだったので直帰。15時くらい着でした。 なんだか、トルネコの冒険みたいなダンジョンゲームっぽいものがあると感じました。山小屋が階数でね。 語弊があるけど、あえて言うならゲーム感覚の登山が出来るのが富士山なのでしょう。危険とか寒さとかそういったのが敵でね。 まあ、とにかく達成感は得られますね。景色も最高だし。降りてしまうとまた登りたくなる山かも。