シベリア鉄道1日目(北京〜瀋陽〜哈尔滨〜)

2011/01/16(Sun)

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チケットは22:56だけど、表示は23:00発


40分前にチェックインしろと書いてあるチケットとは裏腹に、検察ゲートが開くのは20分前。
しかも、行列が出来ていてみんな並ばない。検察の人はのんびりやっててホームで写真を撮る時間もなくせかせかと列車に乗り込むことになりました。


北京⇒イルクーツク 2等
チケット:2340元(33000円) 手数料込みで51000円


北京発 K19次 23:00発 モスクワ行きは定時きっかりに音もなく走り出した。
同室にはロシア人の女性が居たけど、空き室に移って行ったので一人個室での出発となりました。

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暗い北京駅のホーム


静かに揺れも殆どなく滑るように北京の街を抜けていく。
辺りはすぐに建物がなくなり平原となり、暗がりに景色は全く見えず、北京と言えど都市集中型ですぐ外は田舎なのだと実感。東京みたいに何時までも転々と街が続いていくような都市の大きさはないようです。
ベットを作ったところで、0:26天津着です。10分くらい停車していたと思うのですが、駅は暗く、うとうとしながら列車は走り出し、次に起きたのは7:00を回っていました。

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辺りは真っ白な平原が広がり、凍てつく寒さという形容詞が景色から伝わってきます。
地平線から昇るオレンジ色濃くて楕円形の太陽が窓から見えたときは、シベリア鉄道に乗ったんだって言う実感に身が震える瞬間でした。

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乗ったのはイルクーツクまでの車両


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8:35瀋陽
閑散とした駅ですが、周りは発展していて大きなビルが立ち並ぶ大都市です。それでも立派なのはビルだけで細かいところは汚い路地やら砂利道が多いアジアの様相があちらこちらに見えるクオリティです。
人々が白い息を吐きながらリアカーを押して仕事に向かう列があり、汚い服装をした土方仕事に勤しむ人々あり、発展の裏にある素朴な生活観を近くに見ることが出来て良かった。

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瀋陽の街


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ホームの売店(一応中に人が居る)


ホームに降りて見ると、シュっとした寒さが気持ちが良い。売店などは閉まってるような感じもするくらい閑散としているけど、一応買い物は出来るようでした。
数分外に居ただけで、足が凍るように冷えてしまい、そそくさと列車に引き上げました。

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まだ、列車に乗ったばかりなので、白い平原が続く景色にも耐えられる状態なので、ぼ〜っと外を眺めながら本を読んでいると。
14:49哈尔滨着
ここは瀋陽より全然大きな都市です、この寒いところにでかい都市を作っちゃっても冬は何も出来ないだろうなって思ってしまいます。
物売りが居たのでここで5元(70円)でカップラーメンを仕込むも、寒すぎて5分と持たず、列車へ引き上げ。

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給湯器。お世話になりっぱなし

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鳥居みゆきみたいなパッケージのラーメン

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中国まではガラガラでした

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哈尔滨
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哈尔滨
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哈尔滨
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哈尔滨
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哈尔滨


ここからオーストリア人カップルが同室に入ってきました。
長野に弟が居るらしく、大阪から船で上海に渡って、これから同じくイルクーツクまで行くのだとか。
一人の個室を楽めず残念でしたが、コレはコレで楽しいのでよしとしましょう、このオーストリア人がカップラーメンを食べるときに、音がしなくて異様に気持ちが悪いのを何度も見ることになるのですけどね。


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16:00過ぎに陽が沈む。白い地平線に沈む小さく赤くにじむ太陽は、この上なく寂しさを感じる光景です。
これがシベリアの冬の夕陽なのだと、目前に広がる光景はどこかで見た写真と一致し、フラッシュバックのように心に刻まれる。

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北京駅で買ったカップラーメンも思ったよりおいしく、日本のラーメンにも劣らず(にんにくに騙されてるだけか?!)・・・と思ってしまったのですが、今夜は食堂車へ。
食堂車へ行くまでが結構長い。途中に中国までの車両を通るのですが、中国人だらけで汚い列車でした、ここまで違うものなのでしょうか。
食堂車も満州里までの中国車両のため、微妙に汚いのですが、料理はそこそこの味です。
ハイネケンとキノコ豚肉の炒め物52元(720円)でこれが食べれれば毎回通いたいくらいという味です。満州里までであれば、毎食食堂車でも良いかもしれません。


部屋に戻り、買い込んだビールを開けて、翌朝は国境越えで3時頃に起こされる予定なので早めに9:30で就寝です。