フンザ街歩き
2011/10/14(Fri)〜2011/10/17(Mon)
フンザには3泊した。何もないところで3泊するのは自分にしてはめずらしい。
旅の途中で、何もしないで一カ所に留まっていることは何か停滞してる気がして好きではない。
いろんな心配や不安が浮かんできて時間が早く過ぎることだけを思ってしまうことが良くあるのだ。
正直、2泊ですぐにイスラマバードへ向かうべく、チケットの変更をしようとしたのだけど、電気が来ていなくネット屋も役立たずで結局変更できなかった。
そんな停滞しそうになっていたフンザでの滞在ですが、過ぎてしまうと何とも思い出深く、脳裏に焼き付く景色の連続であったことか。
まずは、宿での起床した時点から素晴らしい景色が始まるのです。
秋めいてきたフンザは陽の強さもほどほどで、柔らかい日差しが宿のテラスに差し込んで来る朝。
ディランやラカポシといった7000m級の山に囲まれた谷に、黄色く色づいたポプラ並木が生える。桃源郷と言って良いと思う。
清々しく、この景色をずっと見ていたいと思う。
そんな朝が毎朝続くのです。
日本社会での生活との差に身震いする毎日。
こんな遠く離れた山奥に居て、日本と隔離されていると言っても良いくらいの場所に居る実感。
今でもふと思うと脳裏にちらつく景色と光景、そして思い出。
10年も憧れ続けてきた場所に立っている感動を、ずっと噛みしめる毎日がそこにありました。
フンザで何をしてたかと言えば、一日目はイーグルネストまでのトレッキング。トレッキングというよりはハイキングですが、標高が高いだけあって息切れは早い。普通の道だけどそれなりに大変な道のりです。
平和と長閑という言葉が一番合いそうな村です、何処を切り取っても絵になる景色が続き、地元の人たちの話声、子供たちがはしゃぐ。
子供が本当にたくさん居る。中には1ペンってこずかい狙いの輩も多いけど、皆純粋で挨拶をしてくる。
イーグルネストの頂上では、自分1人だけ。
フンザの村を見下ろす形で広がる景色に胸が締め付けられるような感動がありました。
多くは語れません。写真を見るのが一番だと思います。
後は、村を歩いたり、宿のテラスでずっと本を読んでいたりの繰り返し。
でも、それが幸せでした。
村は観光地化されて土産物屋が立ち並ぶんだけど、まだ素朴さが残っていてそれほどいやらしさを感じないです。
普通にごはんを食べる場所を探すのも苦労するくらい。
殆どの人はホテルで食べるのでしょう。
自分は、フンザホテルの真下にある食堂を利用していました。毎食来るもんだから顔も覚えられ、道を通ると挨拶をされる感じでした。
たいていが、ダールカレーとフライパンで焼いたナンで80Rsくらい。
朝は、ナンに卵で50Rsくらい。
どれもシンプルだけどおいしかった。
最後の夜は、奮発して地ビールのMurree'sClassic500Rs.臭くて加熱処理された感の強いラガーですが、まあこれもまた一興です。