香港の夜(その1)
2009/06/27(Sat)
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ホテルで小休止の後、早速中心街まで出掛けてみることにしました。ここパンダホテルは中心街からかなり離れていて、最寄りの地下鉄まで15分歩き、そこから地下鉄で九龍まで30分と交通便が良くありません。
もっともホテルの行き来を頻繁に行わないのであれば、少し郊外のほうが居心地が良いという面もありますが。
地下鉄に乗って、九龍に着いた時点で22時を過ぎていたと思います。
まずは、適当に海のほうまで歩き、旧日本軍下に司令塔が置かれたというペニシュランホテルを通ります。
建物だらけの街。合間を縫うような道路に車がひしめき合う。
広告のネオンが光り、威圧的な漢字の応酬。
土がどこにも見当たらないコンクリートの街。
そして、タイなんかとは比べ物にならないほどの湿度と暑さ。
始終お風呂に入っている感覚です。さらには、スコールが頻繁に降るというざっくり考えると最悪の条件。
なのに、面白いことにあまり不快感を感じないのです。東京でこんな感じだったら耐えられないと思うのですが、何故かそれほど、嫌にはなりませんでした。こんなものなのだろうという諦めなのか香港の雰囲気がそれをごまかしているのかはわかないけれど。
海に出ると土砂降り。香港島の夜景も少し霞んで見えました。
真黒な背景に電飾が適度に施された100万ドルの夜景のはずなのに、それほど感動を覚えず。確かに奇麗なのですが、あぁ、こんなものなのか。。。と、達観視してしまって、心騒ぐものを感じません。
あまりにも人工的過ぎるからなのかもしれませんね。
どうも日本に居るときの感覚と違う五感に惑わされているようです。
帰りは、二駅くらい歩いて店終いを始めた、商店やら屋台やらを伺いつつ、ホテルへ。
疲れ果てて、うまい屋台に入りたかったのにあまりおいしくないお粥屋に入って失敗して、帰り道に迷いつつ。。。それでも、コンビニでビールを買い、就寝は2時過ぎ。
第一印象として、香港自体が何所か巨大な「上野〜御徒町」という感覚を抱いた初日でした。