成田からラダック(レー)へ

今回の旅、といっても行ったのは年始ですが、ようやく書き始めます。

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場所は、北インド、ラダック地方。
インドというよりはチベット文化圏。
秘境と言われては居るけれど欧米の観光客の多い地域で、夏に行ってしまったら素朴な秘境を楽しむことができないと思って、ラダックに行くなら真冬と以前から決めていました。
いつものように流れる旅にはルート的に無理があるので、1ヶ所往復での単発的な旅スケになってしまうので、どうしてももったいないと思いが先行して思いきれないで数年が経っていたところでした。

前回の旅からもう1年半ほど。長休みがとりにくくなっていて思い切った場所に行くタイミングを逸していたところに、レー往復8万のチケットを発掘。
年末年始はいろいろと問題があったので、1週ずせばと有休2.5日の現地3泊予定でとんとん拍子に日程が決まりました。

最初の内はラダックに行くなら、陸路で5000mの峠越えをして、ザンスカールまで行こうとかキナウルから回って・・・とか考えていたんです。
旅するにあたって、現地まで往復飛行機なんて自分の旅ではありえない。旅というよりホント旅行ですよね。
この旅のモチベーションは、陸路から閉ざされて冬の静まり返り、観光客に荒らされていないこの時期に行くという観念だけだったかもしれません。

2013.01.10(Fri)
出発の日は誕生日。
17:20発のANA機は、出発が遅れ機内で待たされ。18:00過ぎに出発。
NH917 B767-300

最近は、海外に行くのにもANAが安くなってるので気持ちが楽です。なんだかんだで設備は良いし、サービス満点。
オンデマンドのディスプレイでは好みの動画が多いので欧州便でも全く苦になりません、逆にもう少し見ていたいと思うくらい。

向かい風200kmとものすごい逆風で行程は、2時間以上遅れの10時間半と殆ど欧州便と変わらない時間です。
昔なら長くてうんざりだったけれど、ビールとワインを2本づつもらい、バカレア学園⇒踊る走査線⇒カナリアと梯子したらあっという間に到着です。
夜行便のせいか場末感溢れた機内の雰囲気でした。

1:00デリー着。1度荷物をとってから再度チェックイン。
がらがらのロビーで6:30発のレー行きまで時間潰し。
寝ようと思うのだけど、微妙に寒くて辛い。ほぼ徹夜で早朝現地着になってしまうので出来る限り寝たいのが本音なのですが。

JetAirways B767-700
6:30~7:50
山岳フライトの景色を楽しみにしていたのだけれど、左側に座るとまだ陽が登り切っていないために外が見渡せなく残念な感じです。
景色が良くなるのはレー着の30分くらい前から。
最後の方は、地平線がでこぼこになるような山脈を見ることが出来たのでよしとしましょう。
レー着陸前は、山間山肌を縫うように旋回して降りていくので結構楽しいです、ここで上昇気流とか吹いたら一発で煽られそうとか思いつつもこの着陸はおそらく手動だろうから緊張が走りますね。

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なかなか陽が昇らず少し残念な山岳フライト

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ようやく明るくなってきたのは到着前

 

早朝のレーの外気温は、-17度とのこと。シベリアを体験しているのでびっくりするような寒さではないけれど、空港内の暖房は殆ど意味を成してませんでした。
倉庫みたいな小さな空港なので仕方ないのでしょう、乗客のほとんどは現地人でした。

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寒い!

さくさくと出口のタクシーカウンターで車を頼んでゲストハウスへ向かいます。
きんきんと冷えてしんしんと静まり返る空気感。陽の光が全て見えてしまうんじゃないかと思うくらいに陽の照っている部分とそうでない分の境界がはっきりしているような景色。
雪を被った高い山々が連なる景色は、秘境に来たな~と思う一面もあるのですが、カラコルム山脈に行ってしまっている分、規模は小さく感じてしまうのは如何せんどうしようにもならなず、多くの場所に行くのもすごいところを先に回ってしまうのも考え物です。

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タクシー内の暖房もほぼ効かず。寒いまま15分ほど走って今日のお宿に到着です。ゲストハウスまで190Rs(300円).
待ち時間と時間帯が悪いせいかひどく長く感じた行程でした。