ストゥルーガからティラナへ

2008/10/7(Thu)

オフリドからストルゥーガまでは、乗り合いタクシーで20分程、50DEN(200円)
ストルゥーガのバスターミナルは、オフリドからの幹線道路が川を越えた一つ目の交差点を右に入ったところにある。隣にカリンスキーターミナルというトラックターミナルも隣接する。
辺りは、一本道が続き、荒涼とした平原と山で誇りっぽい。
チケット売り場はガランとしていて、たまに地元の人がチケットを買いに来るだけ。長距離バスの行き先は、トルコ、アルバニア、セルビアコソボといろいろあった。
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ストルゥーガもティラナ行きの交通手段も、ガイドブックに載っていないので一番心配なところだった。
ティラナ行きは、12:30 11ユーロ(1650円)の一本だけ。
この一本というのが短期旅行にとっては、曲者だ。これが来なかったらアウトなのだから。
そんな気持ちなのに、ターミナル内は寒いし外は日差しが強過ぎ、しかもバスは一時間も遅れて来た。一緒に待っていたのはセルビア人家族4人だけで、この人達も本当に来るのか不安のようで、待っている間中、代替案を考え続けていた。
おんぼろバスは、ティトボから来たようで座席は半分以上埋まっていた。外観は普通のバスだけど、内装やらエンジンは壊れそうなくらいボロく、スピードはのろのろだった。
ストルゥーガを出ると、坂を上ってすぐに国境。
アルバニアナンバーのベンツがたくさん見えて、遂に入国する未知のヨーロッパへの入国に思いを馳せる。
マケドニア側国境は、スタンプなし。アルバニア側では自分だけバスを降ろされて、ゲートでTaxとのことで、1ユーロを支払わされた。
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国境を越えると、高台からのオフリド湖の絶景と共に、トーチカがちらほら見える。すぐに山を下り始め、明らかにインフラ整備の度合いの違いを感じさせられることになる。
ぐるぐると山を下り、山間を流れる川のせせらぎとポツポツとある小屋とが桃源郷を思わせる一面も。
2時間ちょいで休憩所
そこからは眠ってしまったのだけど、気付いたときにタイヤがカクンと音を立てて振動がなくなった変化で気が付く。タイヤがパンクしたのかな?と思ったけど、普通にバスは走るのでなんでもないのだろうと思っていたら、少し行ったところでバスは止まり、運転手達はエンジンをはずしてギアを交換し始める。ボロいバスだとは思っていたけど、さすがにエンジンを分解しないと走り続けられないほどだとは思わなかった。
結局、動き出したのは一時間後だった。
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道路だけ造ってあって他は全然手が入っていないか、一度造った後メンテナンスされていないインフラ。今まで回ってきたヨーロッパとは違う。
18:30頃ドゥラスに到着。一瞬だけど、港が見えた、2年ぶりのアドリア海だ。これでバルカン半島を横断したことになる。4日でルーマニアからの強行移動でここまで来てしまった。
ここからはティラナまでは、一本道の高速。ただアスファルトがでこぼこでないだけの道路だけど、たぶん、アルバニアで一番整備されてる道なのだと思う。この道を通るため、このバスはドゥラス経由で遠回りをする。
ティラナには、19:30過ぎ到着。辺りは真っ暗。オレンジ色の街灯が点り、薄暗く、ヨーロッパというよりは、完全に中東だった。
バスは、鉄道駅前に着く。タクシーの客引きが遠くから声を掛けてくるけど、無視して中心部に歩き出した。
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